間取りで失敗する黄金の法則 紐解く4つの出来事

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間取り

マイホームを考えて、間取りを作ってもらう時に何だかイマイチしっくりこない時があるそうです。

妥協した場合、そのしっくりこない変な間取りで家を建てるなんてこともあるそう。

そうなると一生残念ながら失敗した間取りでの生活を余儀なくされ、新築を建てたのにすぐにリフォームなんて事にもなりかねません。

実はこの間取りの失敗、失敗へまっしぐらとなってしまう黄金の法則があるのです。

今回は、家づくりをするならぜひ避けて欲しい、この間取り失敗の黄金の法則についてご紹介したいと思います。

家づくりで失敗したくないという方はぜひご覧ください!

 

もくじ

  1. 家づくりの伝言ゲームで出来上がる
  2. 伝言ゲームは失敗の元
  3. 伝言ゲームだと本当の要望は分からない
  4. 伝言ゲームで作った間取りでの打合せ

まとめ

 

 

1.家づくりは伝言ゲームで出来上がる

「伝言ゲーム」みなさんも子供の頃に一度はやったことある方も多いのではないでしょうか?

お題を出す人からお題を聞き、隣の人に伝えていき、最後の人に伝わった時にお題の言葉が合っているか、はたまた全く違う言葉になっているかのゲームですね。

例えばお題を出す人の言葉が「ハトが飛んだ」という簡単な言葉とします。

では、この「ハトが飛んだ」という言葉は、最後の人まで伝わった時にはどうなっていたのか。

こたえは、

「あした。これだけ」

もう「ハトが飛んだ」という言葉の名残はまったくありませんね。

このように、情報を伝達するときには「情報の変換」というのはかならず起こってしまう出来事なのです。

ビジネスでも似たような事は起こりますし、起こらないように努力していますよね。

この伝言ゲームの要領で家づくりを失敗する可能性がとても高くなっています。

では、家づくりで起きる伝言ゲームって何でしょうか?

それは、要望を伝える時に起こります。

打合せ

 

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2.伝言ゲームは失敗の元

家づくりを始めて住宅会社や工務店を訪れると、最初は営業マンが担当することがほとんどです。

(私たちの場合は1人が一括担当プラス設計担当で行います)

しばらく家づくりを進めていくと、どんな家を建てたいか、あなたの要望を伝える時がやってきます。

その時、設計担当者が同席してヒアリングをする場合は問題ありませんが、営業マンがあなたの要望を聞く場合もあります。

そして、営業マンが聞いたその要望を設計担当者へ伝える時に、先ほどの伝言ゲームが行われます。

営業マンから設計担当者へ伝える方法は様々で、口頭で言う人もいますし、メモを渡す人もいます。

要望を聞くためのヒアリングシートに書き込みをして、それを設計担当者に渡すという方法をとる人もいます。

 

例えばメモの場合、

  • 20帖のLDK
  • シューズクローゼット
  • キッチンは広めに、パントリーも欲しい

・・・・・などなど、いくつかの項目が書かれています。

 

そしてこのメモを元に設計担当者は間取りをつくって、次回お施主さんに提案する事になります。

その結果どうなるか。

何となくどんな間取りができるか分かったけども、本当に要望に合っているかは「??」疑問符が付く状態がほとんどです。

少なくとも、「まさにこんな間取りの家が欲しかった」なんて間取りは出てきません。

理由はもうお分かりですね。

要望を伝えるのに営業マンを挟んでいるので、冒頭の伝言ゲームと同じように「情報の変換」が起きてしまっているからです。

では、どういう事か具体的に見ていきましょう。

 

3.伝言ゲームだと本当の要望は分からない

この伝言ゲームの仕組みで営業マンの実力がすごく分かります。

ダメな営業マンはお施主さんが言ったことをメモして、それを設計士に渡してきます。

これは最悪のケースで、このような営業マンは大概お施主さんのことをまったく分かっていません。

一方、できる営業マンはお施主さんが言ったことをメモするのはもちろんですが、〇〇が欲しいという形だけのものでなく、〇〇な生活がしたいので〇〇が欲しいという理由も付け加えます。

これが、家づくりに対してすごく重要な事なのです。

 

例えば、メモだけを渡されたとします。

まずは先ほどの20帖のLDKで見てみましょう。

そのメモを見ると設計士は

「20帖のLDKって書いてあるけども、リビングとダイニングは一体になった空間がいいのか?それとも食事する場所とくつろぐ場所は明確に分けた生活が理想なのだろうか?階段はリビング階段?明るい空間が好きなら吹抜けも提案していいの?家具はどんなので揃えるのだろうか?」

などなど、LDKの数字的な広さはあっても、どんな空間でどういう生活を送りたいのかまったく見えてきません。

そこで営業マンに質問しますが、大抵は詳しいコトは知らないので、営業マンの何となくのイメージを伝えてきます。

これではお施主さんが本当に欲しい間取りなんてできるはずありませんね。

その結果、とりあえず疑問だらけの間取りが出来上がります。

間取りの伝言ゲームをするなら、あなたの事を良く理解した担当者でない限り、理想とは違うモノができあがってくるのですね。

After

4.伝言ゲームで作った間取りでの打合せ

伝言ゲームでできた間取りは、次の打合せでお施主さんに見せることになります。

とりあえずどんな大きさの家ができるのか見たいという場合なら参考にするのも有りですが、気をつけたいのがその伝言ゲームで完成したベースとなる間取りで打合せを行うことです。

なまじ手元に間取りがあるために、そのベースの間取りを元にイロイロと要望を組み合わせていくことが多いです。

その結果、何だか無理やり要望をくっつけた微妙な間取りができ上がります。

そうなる理由は、ベースの間取りの重要性を考えてみれば見えてきます。

ベースの間取りというのは骨格のようなもので、骨格がバラバラな上にさらに色んな要素を足していったら、どう考えてもゴチャゴチャしたものができ上がってしまいそうですね。

一方、骨格を整えた上で必要な物を付けていけば、バランスの良い物ができあがる可能性はとても高くなります。

間取りがしっくりこないという場合、このベースを間違えた間取りに色んな物を付けたりイジッたりしていることがとても多くあります。

そして、ベースを間違えた間取りというのは、要望の伝言ゲームによってできあがる可能性がとても高いですね。

これがヘンテコな間取りができ上がるときの黄金の法則です。

もちろん、建売住宅と同等の家でいいという場合は伝言ゲームの間取りで問題ありません。

ただ、建売住宅では満足いかないという方は、この黄金の法則だけは絶対に避けるようにしてくださいね。

吹抜け

まとめ

打ち合わせをしていく過程で初期段階は漠然と家が欲しいという思いから、みなさん自身も間取りのイメージが出来ていないこと多いです。

その状態で打合せをしても間違えた間取りになる可能性が高いです。

弊社では間取りを作る前に全21ページからなる「家づくりご質問シート」をお渡ししています。

これを全部埋めようと思うと、そりゃもう大変です。この家で生活するイメージと、こう有りたいと思うイメージを総動員して書かないといけないからです。かなりの労力がいりますが、ここまでして初めて理想の間取りに出会える状態となります。

一緒にいつまでも使いやすい間取りだったなと思える家を作っていきましょう。

 

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